慢性腰痛とは・・・

三ヶ月以上の期間に渡り 腰の痛みが続く状態を慢性腰痛といいます。

1 椎間板の異常(お辞儀をしたときに痛む)
2 椎間関節の異常(後ろに反ったとき痛む)
3 筋肉の異常(前かがみでの長時間労働など)
4 神経の異常(痛み方がピリピリ、ジンジンしたり痺れが出ます)
5 骨の異常(変形性脊椎症)

などが考えられます。
腰は体重を支えるのに最も大きな負担を受け、身体を曲げ伸ばしするときや物を持つ時にも、一番負担がかかるところです。
背骨の大きさは身長や性別が同じであれば、その大きさはほとんど差がないので、体重の重い人ほど荷重がかかることになります。
腰椎の一番下の部分には全体重の6割がかかるといわれています。

慢性腰痛の原因・・・

整形外科的な原因によるもののほか、内臓の病気(胆石など)が原因になっている可能性もあります。
子宮筋腫や月経異常といった婦人科の病気、その他神経の病気や血管の病気に由来するもの、最近では心因性の腰痛という方も多数いらっしゃいます。
腰痛を軽く考えず、安静にしていても、どんな姿勢をしても四六時中痛みがあり、増悪していくような場合には医師に相談することをお奨めします。

全身状態に問題が無い場合・・・

1 何らかの原因で神経が圧迫された
2 筋肉や筋膜、腰の周辺の小さな皮膚神経に障害がおこった
3 X線検査で腰椎に何ら問題なく、原因不明のいわゆる腰痛

 などによるものと考え、この場合、症状の改善に鍼灸が適しているといえます。

慢性腰痛に対する鍼灸療法

慢性腰痛は、症状が一進一退する事が多く症状が不安定になり易いので、問診・視診・触診が重要です。
慢性腰痛の多くの患者様によく診られる、腰部筋群・臀部筋群の筋緊張の軽減を目的とします。
鍼灸療法で腰部筋群・臀部筋群の筋緊張を弛緩並びに同部位の圧痛及び硬穴を軽減させるべく、パルス鍼で断続的な刺激を加えます。
お灸も有効で同部位に施灸します。

経絡療法を用いて、上肢・下肢の経穴に鍼灸療法を行う。
運動療法やストレッチ指導などを併用し治癒を目指します。

勿論、患者様と相談しながら治療計画を立て、最善の治療を行います。
お気軽にご相談下さい。