こんな症状がでたらすぐに専門医の受診を

モノが二重に見える、手足や顔のしびれやマヒが体の片側に出ている、ろれつが回らない、努力しても立つことができない、激しい頭痛を伴う、意識がもうろうとしている、後頭部の首の付け根に激しい痛みがあるなどの症状が診られる場合は、すぐに救急車を呼んでください。

めまい

めまいとは、自分や周囲が動いていないのに、動いているような感覚を総称して言います。
最近では難聴・耳の不調の患者さんの過半数がめまいの症状を伴っています。
一昔前は、めまいと言えば高齢者の方々に多い症状でしたが、最近では若い方を中心としたあらゆる年齢層にみられます。

現れる症状から大別して、めまいのタイプは3つあります。

1, グルグル回るめまい
自分や周囲の景色がぐるぐる回るように感じるタイプ。突然ぐるぐる回る激しいめま
いが起こり、吐き気を伴ったり、実際に吐くこともあります。多くは、体のバランス
を保つ耳の器官に原因があって起こるものです。突発性難聴やメニエール病の発症時
に、急激な聴力低下とともに併発する事もよくあります。 

2、フワフワするめまい
体がフワフワ、フラフラと揺れているように感じるタイプ。慢性的なめまいを伴う難聴の患者さんに比較的多い傾向があります。
その他、過労や睡眠不足、ストレス、不安が原因で起こることが多く、まれに脳の病気が原因で起こることもあります。

3、クラッとするめまい
いわゆる「立ちくらみ」のことで、立ち上がった時にクラッとしたり、目の前が暗くなるタイプ。脳の血流量の一時的な低下が原因といわれています。 

当院ではまず耳鼻科で専門的な診断・検査を受けていただきまして、病床名が鍼灸の適応症であるかを判断してから、鍼灸療法を行います。
特に鍼灸療法が有効なのが、耳鳴りと難聴を伴う内耳性のめまいと他の症状を伴わない前庭性のめまいと言われています。
内耳性のめまいには、メニエール病、突発性難聴、外リンパ瘻などがあります。
前庭性のめまいには、良性発作性頭位めまい症、前庭神経炎などがあります。
いずれも、早期に鍼灸療法を行った法が経過が良好です。
発症から1か月以上経過している場合でも症状が改善する事もありますが、治療が遅れる程完治が難しくなります。
とは言え、症状の悪化・再発を防ぐ手段として鍼灸療法は有効と思われます。

めまいに対する鍼灸療法

耳周辺の・頸部・肩部の血流改善を目的とした鍼療法
・全身の関連したツボへの鍼灸療法
・全身的な症状改善を目的とした経絡療法
・治療効果の持続を目的とした軽い運動指導並びに栄養指導を行います。
勿論患者様の訴えや症状を十分に踏まえ、鍼灸療法を行います。
身体の不調などお気軽にご相談下さい。
ご予約お待ちしております。

耳鳴り

耳鳴りは病院で診察をしても「治りません、慣れてください、気にしないでください」と言われ、治らないと諦めている方が多いようです。
この時怖いのが、難聴の初期症状の耳鳴りで、初期の頃の症状は軽い耳鳴りだけで日を追うごとに耳鳴りが強まり、難聴を合併することが多いと言われています。
この時、耳鳴りだけでなく難聴にもアプローチしながら鍼灸療法を行います。

当院の鍼灸療法と致しましては
耳周辺の・頸部・肩部の血流改善を目的とした鍼療法
・全身の関連したツボへの鍼灸療法
・全身的な症状改善を目的とした経絡療法
・治療効果の持続を目的とした軽い運動指導並びに栄養指導を行います。
勿論患者様の訴えや症状を十分に踏まえ、鍼灸療法を行います。
身体の不調などお気軽にご相談下さい。
ご予約お待ちしております。

耳閉感・音がこもる   

難聴に伴う耳の不調、難聴になる前の前駆症状で、耳鳴りに次いで多いのが「耳閉感」です。
中耳(鼓膜から続く空間)には、音の振動を伝えやすいように空気が入っています。

この空気は、「耳管」という咽頭につながる管を通じて圧力(空気圧)の調整がはかられています。そのため、耳管に問題がある時も、耳に水が入ったときのような耳閉感・音のこもりが発生しやすくなります。

高速エレベーターで上り下りしたときや、飛行機に乗ったとき、新幹線に乗っていてトンネルに入ったときに、耳の詰まりを感じたことはありませんか?

それは、急激な気圧の変化で、中耳内の気圧と外の気圧に差が出てしまっているためです。
この中耳の内と外の気圧を調整し、いつでも耳がスッキリな状態にしてくれているのが耳管なのです。

耳閉感のハリ治療

通常、耳管は閉じている状態で、もの食べたり、唾をのみ込んだり、あくびをしたりすると開きます。
すると、空気が鼓室内に送り込まれ、気圧を整えることができます。
当院でハリ治療を行うと、血行の循環がよくなり、耳管の機能が回復して開閉がうまくいくようになります。
すると、それと連動するように「耳がスッキリとして聞こえもよくなった」という患者さんが非常に多いのです。

セルフケア

急に耳閉感が始まったり、耳閉感がひどくなった時に、レスキューとしてもぜひお試しいただきたいセルフケアです。
なかでも、「内耳ケア」はその場でササッとできるのでおすすめです。

また、新幹線や飛行機に乗る、高山に登るなど、気圧が急激に変わる環境になる場合は、対策としてあめやガムを口に含むように指導しています。これらを口に含むと唾液が自然に出ます。
唾液を飲み込むことで耳管が開き、耳の内側と外側の圧力を整えるようにするのです。